アロマのにおいが、認知症の予防・改善につながる
本日のテーマは、「アロマのにおいが認知症の予防・改善につながる」です。私たちのが吸い込んだにおいの分子は、鼻腔を通り、嗅神経を介したりして、海馬や偏桃体といった部位を含む大脳辺縁系に伝わり、視床下部へ伝達されます。
アルツハイマー型認知症では記憶を蓄える海馬の萎縮がみられます。また、本能的な情動に関係する偏桃体や、ホルモンの分泌を調節して自律神経をコントロールする視床下部にも障害が起こることがわかっています。初期のアルツハイマー型認知症で嗅覚機能が低下するのは、このようなにおいの伝達部位に変性が起こるためといわれています。
これまで通常の成人では、脳の神経細胞は再生しないと考えられてきましたが、海馬の細胞などは神経細胞でありながら、再生することがわかっています。
アロマのにおいの刺激が、海馬や偏桃体、視床下部に伝わり、機能低下している部分を活性化することで、認知症の予防・改善につながるといわれています。
2022年08月16日 08:52