脳と腸はつながっている⑨
本日のテーマは「脳と腸はつながっている⑨」です。最近、テレビ、新聞、雑誌でもよく「脳腸相関」という言葉をよく目にします。
脳と腸は自律神経やホルモン、サイトカインなどの情報伝達物質と受容体を介して密に関連しています。
この関連が「脳腸相関」です。
うつ病、不安障害、パーキンソン病、神経発達障害といった脳の病気の発症や、脳の発達と行動にも腸内フローラが影響しているといわれています。
認知症も例外ではありません。
例えば、アルツハイマー病の脳には「アミロイドβ」が過剰に蓄積されています。その過剰な蓄積が神経毒となって神経細胞の働きを妨げてしまいます。
マウスの実験では、腸内細菌の構成とアミロイドβが蓄積することに関連があるといわれています。
今後は腸内細菌の種類とアミロイドβの蓄積の関係がヒトの腸内でも明らかになるのかもしれません。
2022年06月30日 22:43