脳と腸はつながっている⑦
本日のテーマは「脳と腸はつながっている⑦」です。「腸」は小腸と大腸からなり、長さは7~8m、広さは32㎡。小腸は食べ物を消化吸収し、大腸は栄養を吸収した残り物から大便を作る臓器です。大腸に棲む細菌を腸内細菌といいます。
腸内細菌は菌種ごとの塊になって腸の壁に隙間なく張りつき、それが花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。正式な名称は「腸内細菌叢」です。
腸内細菌は、免疫系の発達にも重要な影響を与え、肥満や寿命などにも関連があると報告されるようになってきました。
腸内細菌の形成パターンは、一人ひとり異なります。食生活や生活環境も関係しますが、一番大きな影響を与えるものは母親の腸内環境だといわれています。赤ちゃんは生まれてくるときに、母親の産道にある腸内細菌に接触することで細菌をもらい受けます。さらに母乳からも腸内細菌が受け継がれ、母親から受け継いだ腸内フローラのパターンは一人ひとり異なり、個人の特定も可能にすることが分かってきました。
2022年06月27日 17:37