脳と腸はつながっている②
本日のテーマは「脳と腸はつながっている②」です。疫学的研究で便秘症患者は、パーキンソン病の発症のリスクが高いことが報告されています。便秘に関連して腸内細菌は腸の健康だけでなく、体全体の健康にも影響を及ぼしているようです。脳の病気のはじまりは腸という可能性もあります。
腸内細菌は乳酸菌やビフィズス菌といった有用菌、腸内腐敗を起こす黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌などの有害菌、有用菌でも有害菌でもない日和見菌で構成されています。
便秘によって有用菌と有害菌のバランスが崩れるとせん妄、妄想、幻視、不穏などを引き起こします。
高齢者が便秘になりやすい理由として次のようなものがあります。
・食事量の減少
・引きこもりや寝たきりによる運動不足や腸のぜん動運動不足
・自律神経失調により胃腸の動きの低下
・下剤などを飲み続けていることで、直腸の感覚が鈍くなり便意が低下
そのほかにも腎機能低下で水分排泄量が不安定になるのも便秘の原因になります。
2022年06月20日 19:00